百合の香のなどかほどまで哀しきや

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きのう7月31日、フランスの女優ジャンヌ・モローの訃報あり。89歳だったとか。わりと好きな女優さんでしたから亡くなられたのは残念です。『死刑台のエレベーター』や『恋人たち』、お年を召してからも『ニキータ』とか『クロワッサンで朝食を』などに出演されていた。

映画の役者さんは、お亡くなりになられても映画でお会いすることができる。もともと実際に知っている人ではなく、これまでも映画を見て勝手に親しくなった気でいたにすぎない。実際に亡くなったとしても、いつまでも、いつでも『死刑台のエレベーター』を見ればジャンヌ・モローに逢える。

 百合の香のなどかほどまで哀しきや
   久保田万太郎

和歌や俳句には詞書が添えられることがある。久保田万太郎の句集を眺めていると、どなたかの訃報に接してという詞書がつく俳句にしばしば出くわす。この百合の香の句もそんな作品だったと思う。

詞書を知って俳句を鑑賞するのと、知らずに鑑賞しているのとでは印象が変わる。久保田万太郎を知るためには詞書は重要だけど、素人がブログに俳句を拝借して載せるだけだから、俳句本体のみで鑑賞してもバチはあたるまい、と思っている。