仲源寺、目疾地蔵尊に参る

四条通りを鴨川から東の八坂神社の方へしばらく歩くと、通りの南側に小さなお寺がある。名を仲源寺〔ちゅうげんじ〕という。ご本尊のお地蔵さまは、目疾地蔵尊〔めやみじぞうそん〕と呼ばれ、眼病平癒のご利益があるという。 桔梗之介はここ数年でずいぶんと…

風鈴の四萬六千日の音

京都の街角で見かけたほおずきとちまき。ほおづきには浅草寺の雷除けのお札が挿してある。ちまきは八坂神社、祇園祭のもの。江戸と京都を代表する仏さま神さまの強力タッグでこのお宅は守られている。 桔梗之介は浅草寺に近いところに住んでいるせいもあり、…

京都散策 雨の先斗町

八月八日、本能寺で墓参を済ませたあと、京都の市内をぶらぶら。この日は朝から雨模様。しっとりとした古都のたたずまいも結構なものです。せっかく京都へきたのだから、あれもこれもと立ち寄ってみたくなるのも分かりますが、たまには予定と時間に縛られな…

何もかもあつけらかんと西日中

何もかもあつけらかんと西日中 久保田万太郎 八月十五日は終戦記念日。この句には終戦の詞書がつく。「あつけらかん」とはよく言ったものだなと思う。戦争が終わって力が抜けてしまったような、この先どうなるか見当もつかず呆然としているような、何もかも…

京都散策 まずは本能寺で墓まいり

八月七日昼前に京都到着。台風5号が関西へ接近中のため、雨と風の歓迎を受ける。遅くなればなるほど台風も近づく予報だから、この日はふらふらせずに、さっさと親宅に入る。 台風5号は時速20キロ程度のゆっくりとした速度で、午後3時半ごろ和歌山県北部…

東京の盆ぬけて来て青田かな

八月のお盆には少し早いのですが、8月7日から9日まで二泊三日で両親が住んでいる京都へ行ってきました。これ、ふつうなら帰省と書くところかもしれませんが、桔梗之介は京都で生まれていませんし育ってもいません。東京生まれの東京育ちです。ですから、…

不忍池の弁天さまに参る

休みの日は散策がてら神社仏閣を訪れることの多い桔梗之介です。 八月四日、東京都台東区にある不忍池〔しのばずのいけ〕辯天堂〔べんてんどう〕を参拝。不忍池は蓮の名所で、おりよく花の見ごろを迎えていた。緑の蓮の葉に覆われた池に、ひときわ映える桃色…

映画『炎上』(1958)を観る

昭和33年の映画『炎上』を観る。三島由紀夫の小説『金閣寺』を映画化したものだが、諸般の事情により『金閣寺』が原作である旨は記されていても、金閣寺の名を映画で使うことができず、タイトルは『炎上』となり、劇中で炎上する建築は金閣ではなく驟閣〔…

百合の香のなどかほどまで哀しきや

きのう7月31日、フランスの女優ジャンヌ・モローの訃報あり。89歳だったとか。わりと好きな女優さんでしたから亡くなられたのは残念です。『死刑台のエレベーター』や『恋人たち』、お年を召してからも『ニキータ』とか『クロワッサンで朝食を』などに…

映画『獄門島』(1977)を観る

なんとなく大原麗子に逢いたくなって映画『獄門島』を見る。これは昭和五十二(1977)年の作品で、市川崑監督による金田一耕助シリーズの三作目。大原麗子は島の網元である本鬼頭家の分家の娘早苗を演じている。分家の娘ではあるが、彼女が当主不在の網元を…

佛性は白き桔梗にこそあらめ

現在、ダブルワークをしている桔梗之介です。貧乏ひまなしです。ま、それはともかく、昼の職場は東京都港区にあり、ここを最寄り駅から「浜松町」と呼んでいます。一方、夜の職場は東京都墨田区で最寄り駅からこちらを「業平橋」と呼んでいます。業平橋とは…

かたまりて咲きて桔梗の淋しさよ

このところ俳句に興味を持ちはじめた桔梗之介です。和歌や短歌も結構なのですが、文字数が短くて潔い俳句への興味が一歩抜きんでています。十七文字は敷居が低そうなのですが、かえって奥行は深そうです。 この俳句へ興味を抱くようになった始まりが、作家で…

餘命いくばくもなき晝寝むさぼれり

七月二十日に誕生日を迎え、五十歳になった。この世に生まれて半世紀。振り返ってみれば、あっという間。まさに化天のうちに比べれば、夢まぼろしの如き歳月。 ということは、この先の人生もあっという間に過ぎて行くこと想像に難くない。しかも惜しいことに…